研究したいこと、って普通あるのでしょうか。僕は知識欲だけは多少あるので、研究したいことは山のようにあります。
それは音や音楽だったりもするんですが、社会学フィールドで研究してみたいことがあります。ミシェル・フーコーが昔「狂気の歴史」「監獄の誕生」という大著をしるしましたが、その現代日本版です。
僕は高校生のときに神経症を発症したことがあり、大変苦しんだものですが、今そのときのことを考えると、その症状やまわりを取り巻く環境を分析していくと、現代日本の狂気がどういうふうに捕らえられているのか、わかるような気がするのです。要は現代版日本のフーコーをやりたい。
神経症なんていうのも、今は心療内科で軽く診てもらえる病気になりましたが、もし僕の当時(パニック障害っていうのと自律神経失調+気分障害)が江戸時代の日本であれば、間違いなく座敷牢に入れられるものなんだろうなと思うわけです。まだ日本には精神の医療という概念はなかったでしょうから。
ちなみに、世界初の精神病治療薬がマレイン酸クロルプロマジン(CP、コントミンという薬です。今も現役。精神分裂病に使われます)というものですが、この薬はフランスの生化学者アンリ・ラボリ(Henri Laborit,1914-1995)が1952年に発見した精神安定剤。強力な鎮静効果があるため、今でも用いられます。
1952年といったら、戦後まもなくの話です。ここまでの間は、精神医療という概念はなかったのでしょう。「頭の狂った奴」というくくりにいれられて、ロボトミー(脳に針とかぶっさすんですよ。無茶な治療。というか脳を破壊して黙らせるということだったんですね)などを中心にして「治療」されていた時代ですからね。
なんだか自分がそういう状態に陥ったことがあるので、なおさら自分に引き付けて書ける問題なんじゃないかと考えています。研究職は本当に魅力のある職業だなあと思う昨今です。
