突然ですが、話はムーミンです。
フィンランドはペッリンゲ、トーベ・ヤンソンさんが書いた空想の妖精たちの物語が、かの日本でも有名な「楽しいムーミン一家」でありますが、日本で放送されているアニメと、実際の原作は異なる部分が多いのであります。
まず、ムーミンですが、ムーミン族=ムーミントロールの妖精の一人(正しくは一妖精、ですか)なのですが、名前がムーミンです。次にムーミンパパですが、彼も当然ムーミントロールです。続けてムーミンママですが、彼女も当然ながらにしてムーミントロールです。で、問題なのが原作です。ムーミンの名前がムーミントロールになっています。となると、種族なのか、個人名なのかがかなり曖昧で理解に苦しむハメになります。というか、僕は奇妙なコンフューズを起こしてのたうちまわりました。恐るべきかな、全然楽しくないムーミン一家。
まだ話はムーミンですよ。いいですか。いいですね。続けますよ。次にほかに登場するフィギュアを紹介します。ヘムレン族の方たちです。ヘムレン族の方たちの個人名ですが、たとえば「忙しいのが好きなヘムレンさん」であるとか「神経質なヘムレンさん」など、性格が個人名になります。形容詞の数だけ個々人が存在します。ところがそう思っていると「クリスマスの準備に忙しいヘムルたち」「切手収集家でのちに植物採集家になったヘムル」だとか、ヘムレン族で今度はヘムル、かつ期間限定や、過去の履歴を参照した個人名だとかなんとか、という種族なのかなんなのかわからないものが出てきます。あと、「スーパーヘムル」というのもいます。意味は「ヘムルらしくない」ということらしいですが、もうどうすればいいですか(まあ、語法はあってるけども、これは)。
おしゃまさん。当然話はもちろんながらにしてムーミンですよ。いいですね。おしゃまさんは人間です。妖精はどこにいきましたか。しかもおしゃまさんは冬眠から初めて目覚めてしまったムーミントロール(彼はムーミントロール――こっちは種族という意味です――の中で始めて冬を見るムーミントロールになるのです)と出会ったときに、ムーミンパパの作った水浴び小屋に、ムーミンママの許可だけ得て一年中住んでてもよいという許可を受けて住んでいます。ということは、ムーミントロールたちが冬に冬眠することを知っていて、許可を得るまでは勝手に人の家にあがりこんでいやがったことになります。
まだ話はムーミンが続きますが、もうここまで読んでくださった方はすでにムーミントロールとムーミンとムーミン谷がなんだか区別できなくなっていることでしょう。なんか小難しいというか、根本的に混乱しています、この話。
ところで、麝香鼠(じゃこうねずみ)というねずみをみなさんはご存知ですか? じゃこうねずみはトガリネズミ科の哺乳類で体長約12cm。毛色は灰褐色。ドブネズミに似ていますが、顔が尖り、前肢には5指があります。胸部外側に強い匂いを出す皮膚腺をもっていて、アフリカ北部から東南アジアに広く分布していまして、日本では沖縄・奄美にも生息しています。日本におけるじゃこうねずみの歴史を紐解けば、江戸時代以後、鹿児島・長崎・五島などにも広がっていったということです。普段は畑地や床下に生息して昆虫などを食べるといいます。面白いのが、母親の尾の付け根を子がくわえて移動する「キャラバン行動」をとるんですけどなんですかそれ。あと実験動物としても飼育されて痛いメにあったりしています。
話はもちろんムーミンなんですよ。じゃこうねずみは自称哲学者として作品にそこそこ頻繁に登場して、ムーミン谷が彗星と衝突する時に冷静にも「宇宙の中で地球はちっぽけな存在だ」と言ってゴミをフッと吹き飛ばしてムーミンたちを混乱させます。哲学者というか、リアリストですよ。自称してる時点でちょっとマズいというか、原作者トーベさん、大丈夫ですか。
話はここまでなんですが。さようなら。
