以前に僕がスタッフをしている「ギズモード・ジャパン」でも記事として取り上げた、世界初のサックス消音器『E-Sax』を購入して使ってみております。
パテントも取っている発明品だそうなんですが、仕組みはかなり簡単で、要はABS樹脂でできたケースの中に楽器本体を密閉することによって消音するっていうものです。
確かにサックスは普通に吹いたらばとにかく音が大きいんで、中高生あたりの吹奏楽部に入ってる生徒さんだとかじゃないと、なかなか練習場所が限られてしまいますねえ。それこそ楽器持込可のカラオケだとか、河川敷だとか(笑)、そういうところしかないっていう状況にけっこう追い込まれると思われます。すると当然練習時間は少なくなるんで、上達も遅くなる(練習時間が上達に比例するかどうかはちょっと置いておいて)ってわけです。
さてそこでこの『E-Sax』の登場であります。上写真のように、楽器自体を本体の中に、付属のゴムパーツで固定してフタの三箇所をパチンとロック。ネックの先、マウスピースの部分だけ出た状態で演奏するという形です。両側には手を突っ込む部分がありまして、そこから本体のキーを操作します。手の大きい人だと中がちと窮屈かもしれません。中はフェルトが前面にはってあって、吹いて中に溜まる湿気を吸い取ってくれます。なんで、サックス本体もタンポも水滴ポタポタみたいなことはないです。まあ10時間連続でやってたりしたらなるかもしれないですけど。あ、もしこれを使う人がコルトレーン本人だったらもうすぐダメでしょうねえ、なんとなくそんな気が(笑)。
次の写真はこれは、E-Saxの電子回路部分のとこのアップです。三つのステレオミニピン・メスが並んでまして、左からAUXIN、PhoneOut、LineOutとなってます。一番わかりやすい使い方はINにCDとか音源を突っ込んで演奏して、PhoneOutから音源と演奏のミックスされた音を聴きつつ修行するっていうのでしょうね。もちろんLineOutからはその音が出力されますから、外部に取り込むことができます。ミキサーに出力してエフェクトをかけて遊ぶもよし、PCのDAW上に録音してオリジナル曲のスパイスに使うもよし、いろんな使い方ができるとおもいます。
もっと肝心なのは、吹奏感でしょうか。冒頭に書いたとおり、消音効果は楽器自体を中に閉じ込めることによって得られるので、つまりE-Saxの中は密閉空間に近いわけです。ということは、なにも使わずに吹くときより強く入力しないといけないことになります。逆に言うと、このE-Saxでの演奏に慣れると、これなしで普通に吹くのはすごく楽に感じられるようになります。ドラゴンボールで言うところの「精神と時の部屋」みたいなもんですかね。E-sax=修行用の重い靴をはいてたのを脱いだみたいになります(たぶんこういう感じなんだろうという憶測ですけど)。
そしてもうひとつ忘れてはならない、消音効果。これはわりとあります。マウスピースにビーチラーメタルをセットしてるんで、音は大きいんですが、とりあえずマンションの部屋内で真夜中に吹いても文句が来るほどではないです。
練習場所のないアルト吹きの方は買っても損ってことはないと思いますよ。毎日触ってるのと触ってないのではやっぱり違うでしょうから。
※買おうか迷ってるとかいう人がいましたら、コメント書き込みくだされば僕のわかる範囲でお答えしますんでお気軽にどうぞ。
