コーネリアスの5年ぶりのフルアルバム『SENSUOUS』のレビューを昨日の予告通りしたいと思います。ちょっとした発売前のネタバレになるので、イヤな方は読まない方がよいかも。いちおう簡素にしておきますが。ということでスタート。
1. Sensuous
ウインドチャイムの音からスタート。そしてギターの音が入る……と、その耳障りが素晴らしい。一音一音の定位を微妙にずらしながら展開していくこの立体感。この定位感はアルバム全体に広がっていて、新しいハイファイ感を貫いてます。そして最後はギターの弦を緩めながら落ちていって次の曲へシームレスにつながっていく。
2. Fit Song
音色と音色、波形と波形、音の分散定位が絡まりながら進んでいくゆったりとしながらも緊迫感を感じます。シンセにかの有名なMIDIの萌芽と共に現れたYAMAHA DX7の音色が。もっともこれはソフトシンセ(Native Instruments FM7)だそうですが。展開は、コードの転調を繰り返しながらもコーネリアスらしい声(小山田の声はやはり楽器だ!)のサンプルが気持ちよくビートに絡んできます。
3. Breezin'
これもシンセリフはFM7。4/4拍子ながら拍が取りにくい。と小山田自身が言っていますが、本当に取りにくい(笑)。ここまではとても音数が少なく、どちらかというとコード展開と小山田レイヤーボイスによって進んでいきます。キックとクラップ、ハッキリしたスネアだけでリズムが組まれていて、とても耳障りがよい曲。
4. Toner
Sound & Recording Magazineに以前収録されていたものをミックスしなおしたというもの。プリンターのトナーをイメージしているのでしょう。乗っかっているエレピが気持ちいい。このエレピはEVP88だとのこと。
5. Wataridori
これも以前、3年ほど前からウェブ上で公開されていたものをミックスし直したものですね。以前はソフトシンセのあまりレゾナンスのかかっていないウワモノだったのが、表情感の強いものに差し替えられています。ゆったりとした中に4分音符で展開していくギターのメロがインパクトを強めている感覚。
6. Gum
声のサンプルを切り張りしたものが上に乗りながら、わりとロック色の強いギターのコードが展開していきます。この声のサンプルについてはサンレコ小山田特集参照。面白いアイデアで声が録られています。
ここまでで半分。残りの6曲はまた明日(笑)。
