アコースティックギターのバッキングから形成されていくリズム。ツールス、プラグインからバイノーラル、機材アイデアなんでもありで作編集し、曲化させていく手法(あるいは魔法)。でも世界最先端の音質を塗り替えていくことは、もはやコーネリアスの御家芸でもあるためにファンの期待はいやおうなく高まっている昨今であります。
前作との差異性は一聴して少ないようにもありますが、その“(差異/違和の)少なさ”はスペックの水準は、名盤誉れ高い前作『POINT』と同じかそれ以上なんだろなあ、という潜在性だと思っておくのがファンとしての自作完成アルバム発売に向けての姿勢ではないか。
確かに既発のいくつかの曲に感覚は似ている。小山田圭吾の声によるレイヤー和声(本当に声だ)進行は『ファンタズマ』を思わせる健在ぶりだ。目だった曲中要素を挙げればすぐにいくつか思い出せる。2曲目「Gum」は『Fantasma』、3曲目「Clap & Whistle & Walking」は『CM2』に通じるものあり。表題曲に関しては前作中「Drop」やスティングのリミックス作「B.Streat」にコード進行や音響処理感が似ている。また、歌詞のけだるさを偲べば、Prego!収録「Lazy」ゆずりのものが。
4曲目が35分あるのだが、このあたりも含めてパッケージとしてまだ全体はわかりません。そりゃどんなアルバムになるのか期待は否応にも高まってまいりますね。
