Tokyo Underground Airport/評と解説

 媒体へ未発表で、書いたまま埋もれてたレビューがあったので公開します。過去の作品に興味のある方はぜひ下のリンクより買ってみてください!

----TUA Review----

 まりんこと砂原良徳が電気グルーヴ在籍時代にリリースした、今もいわく付きの3000枚限定、豪華ブックレット・ステッカー付きのピクチャー・アナログ・シングル。
 砂原良徳の妄想のみにより構築された“近日オープンする新宿地下空港”。それをラウンジ・モンド的な音楽に乗せ、英語のアナウンスにて微に入り細に入り解説していくという、砂原妄想空港へのインヴィテーション自体が作品となっています。

 肝心のアナウンスの内容はといえば「成田空港は不便だから新宿に地下空港を作った」から始まり、「騒音と震動の対策は、アメリカのパトリック・ウィリアムズが担当した」などなど細かな部分までひたすら説明。普通に考えれば、相当に奇妙なレコードです。

 ブックレットには空港の設計図が描かれているし、航空機の乗り入れ時刻表はあるし、11もの本物の航空会社のロゴ(実際に掲載許認可を取った!)が載っているし……これは妄想と言うにはあまりに一貫しすぎたコンセプチュアルアート。妄想も大概にして、もはや音楽というより一つのパビリオン。

 音源全体の構成は、地下空港の紹介から始まり、さまざまな音源を挟みながらアナウンスが流れるというもの。本編のほかには、壮大なる“MUSIC FOR CHICAGO”、氏のファーストアルバム『Crossover』のカットアップがパッケージされています。

 無垢のなせる狂気のコンセプト・シングル。残念ながら手にいれるのは至難ですが、あらゆる意味で他の追随を許さない名盤です。

↓まりん砂原良徳音源はこちらから!

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