2004年09月28日

 思えば薬物の歴史は宗教の歴史であり、戦争の歴史でもある。  太古の昔からシャーマニズムはサイコアクティヴ・スタッフ(向精神性物質)を用いてきたし、それは神と交信するための当たり前のやり方であった。……ナチュラルサイコアクティヴについての私の実験についてはのちに譲るとしよう。  われわれ日本が作り出した、戦争に用いられた薬物。メタンフェタミン(フェニルメチルアミノプロパン)だ。ヒロポンとして市井にまで出回り、戦後は高度経済成長を裏で支えた。戦時中は工場での作業効率の向上や、軍隊での特攻隊員の恐怖心軽減などの目的で半強制的に使用されたものだ。 philopon[1][1].gif  作り出したのも東京帝國大学の長井博士である。漢方である麻黄(マオウ)からエフェドリンを単離するのに、最初に成功したのが長井博士なのだから、当然のことだ。ただし、覚醒作用が確認されたのは日本ではなかった。ドイツだ。同じ枢軸国であったドイツのナチがメタンフェタミンを手に入れ、覚醒作用を確認。かのアドルフ・ヒトラーは自らの手で静脈注射を行っていたという。  私はこれをいかに使うか考えることとしよう。

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