18日目、ネパール二日目

 ずいぶん更新が遅れてしまいました。毎日夜になると、日記をノートに記録しており、ノートからの素起こしで更新をしています。で、今回は昨日の分。インドを出る一日前。ちなみに今はネパール、首都カトマンドゥのネット屋から書いてます。

 予定ですがまた明日、8月31日以前の分を更新します。

 あ、今までのルートだけ最後に。タイ・バンコクからミャンマー・ヤンゴン、そしてインドはデリー、アグラ、バラナシと電車移動(10時間とか乗るの)。今日のフライトでネパールに入りました。

 ではわたしのくだらない一日をお楽しみ下さい。コメント大歓迎。

8/31, Aug

 父が「ガートで沐浴しないと救われないぞお前は」と脅すのでガンガーに行くため、父 が寝付いてからモーニングコールを頼んだのが正解だった。起きたぞ。朝4時半。でも起きたのに、肝心の父がまだ寝ている。どうするかなあ。
 
 五時。まだ起きない。テレビでBBCを見ていると、またハリケーンのカトリーヌのニュースで賑わっている。全くどうでもいい。ここバラナシじゃ、その被害者の何倍とかの数が死んでいくわけで、しかも国民として登録されてない人だらけ。人権とかないし。牛だけ権利があるから。

 で、ようやく父起きて、5時半くらいにホテルを出る。オートリキシャーを探すが、出払っている。しょうがないので、寄ってきたサイクルリキシャーに乗る。ここは死ぬほど道が悪い上に、目的地は遠い。でも30ルピー(83円くらい)。リキシャワーラー(リキシャーやってる人をヒンドゥー語でこういう)がんばった。

 ガート(沐浴場)到着。ガンジス河が眼前に広がる!

 ……んー、でも割と普通だなあ。陽が登った後になっちゃったからかなあ。

 で、川のほとりまで降りていくと、ガートがたくさんあって、確かにみんな沐浴している。水浴びとか洗濯してる人もいっぱいいるけど(写真)。

 30秒後、ボート屋の兄ちゃんが客引きに来る。一時間のガンガーのボートクルーズ(つっても当然人力だよ)はどうだ? と言ってくる。まあガンガーの名物だからね。つまり、火葬場とか各ガートをめぐるっていう、まさに聖地を踏みにじる“観光”に特化したビジネスが展開されている。いくらかと聞くや、一人250ルピー(700円くらい)。だが、我々は「地球の歩き方」で、乗り合いボートが10ルピー(27円)、貸切チャーターでボート一台が250ルピーだと知っている。

 「いらないからあっちいけ」と言うもタフすぎるインド人がわらわら私の周りにサークルを描く。うざったい。インド人は本当にうざったい。そこで同じ目に遭っているフランス人を発見、近寄ると話しかけられる。ちなみに父親は不機嫌そうに(眠たかったらしい)離れてタバコを吸っている。3度目の戦意喪失だろうか。
 

 それは置いておくとして、フランス人。男女カップル。「すごいボり方で参りますねえ、帰ります?」と言ったら、当然同意される。フランス人はかなり旅なれているらしく、それでもまだメげない。交渉を続けている。がんばるなあ。そんな間にも、わらわら物乞い連中がやってきてまとわりつく。たまに肩とか触られると思い切り怒鳴る。いちいち全員僕に話しかけたら死ぬ呪文とかあれば使いたい。死ね死ね死ね!

 で、フランス人が私ら二人と一緒に四人でシェアして乗ることにしない? と提案してきた。いいよ。がんばってね交渉。まかせた。で、数分後、違う欧米人が一人やってきたんで、相場について尋ねると、「昨日二人でおのおの50、100ルピー(270円くらい)で乗ったよ」と言う。どうやらこれが底値らしい。で、また交渉。一体いつになったら終わるんだろう。悠久なるガンジスに想いを馳せる。違うよなあ、絶対。

 で、30分近く経って、4人各85で乗ることでしぶしぶ合意。川のほとりを巡るツアー開始。火葬場とかを見る。撮影禁止。だめだよ撮影したら! 近隣の人に迷惑ですよ!

 そのあと、なぜか無言で全員その火葬場近くに降ろされ、これで終わりかなと思うも、横の建物に入れと指示される。まあそれで説明とか受けるわけ。「人間には5つの力が宿っている」とかそういうの。ふーん。ああ、確かに人が焼かれてるねえ。でもたいしてグロテスクではないから、意外やたいしたことはない。その間もガイド(ってコイツ、ボート漕ぎを兼ねてるんだけど)は説明を続ける。

 そこでフランス人の女のほうがやおら耳打ちしてきた。「どうする? ここチップやるべきかしら?(半笑)」。ははは! 同じこと考えてんの。私「まあいいとこ10でしょー」と返す。説明が終わり、建物から出るところで何か御婆さん(この人本当に死にかけって感じで味出してた、でもこんなのいっぱいいる)が、呪文みたいのを唱えたりしている。

 最初にそれをやられたのが、うちの父だったのが失敗だった。「ドネーションをお願いします」と言われ、カチン。「だって俺の宗教じゃねーもん」と言いながらノーチップ。でも正しいんだよ。父は望んだサービス以外には一銭もくれてやらない方針らしい。続けてフランス人、僕に目配せ・ノーチップ。僕も知らないふり。火葬場の薪が1キロ150ルピー(430円くらい)なんだって。だからくれっていうの。だから勝手に死ねって。あと働けよ。つうかなあ、こうやって子供の頃から物乞いしててこうなってんだろうなあ。ホント、ダメな話だよなあ。

 それは置いておいて、ガンガーの風景はこんな感じ(写真)。水質は日本でいうと、霞ヶ浦か北浦って感じ。とりあえず僕にはホーリーでもなんでもなかったわけで、異教徒なわけで、っていうか日本人はみんな資本主義っていうのを信仰しているわけで、って金なんだよ金。

---
BGM;Spank Happy “資本主義は未だ有効である”
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 つうかおまえらほぼ全員たかりじゃん。チップとかドネーションをやるかやらないか、なんてこっちが決めることでしょう。決めるなよお前らが。

 ちなみに我々の葬儀佛教の主、ブッダ(ゴータマ・シッダルタ)っていうのもヒンドゥーの神の一人なわけで、川を下りながら一応まで、般若心境を唱えておいた。Japan
as NO.1。みなさんも何か覚えていきましょう。信心深いとか思われます。いいんじゃないでしょうか。

 一方、フランス人のニコルさんカップル(31歳)と一緒に降りてお金を払う。乗ってる途中、父に「一時間って言ってたのにもう一時間半かかってるから、こいつら絶対五割り増しよこせって言うんじゃない?」って笑っていたんだが、本当にそういってたと父が言ってた。ははは。うざったい。

 で、やはり神聖じゃないこの川はでっかい河って感じでした(決して宗教の冒涜などではなく、私の感じたことなので、読者の皆々様にはあしからずご理解下さるようお願いいたします)。

 インドはみんなが楽しそうです。後進国そのものだよ。じゃあ、もう二度と来ないか、っていうとそうでもない。慣れてくると金持ってるほうの勝ちだよ。あと、何だかちゃんとしなくちゃいけないなって思った。あ、これが所謂、反面教師か。なるほどね。

 で、ニコルさん二人にネームカードを渡して、メールしますね、とかやりとりして別れる。

 帰り、まだ8時前。早起きしたし、お腹が減ったね、と食堂に入った。お腹をこわしているので、辛いのはもう食べたくない。逃げ道は中華料理とばかり、Mixed
Fried Rice(五目チャーハンってやつですね)とマッシュルームチャーハンを頼む。あとオレンジジュースとコーラ(ペプシが主流)。

 わりと食欲も回復してきたらしく、全部食べられた。割とおいしく頂きました。ちなみに一品60~80ルピーだった。観光地だからやや高い。帰り道、ホテルの方向に歩いていると、また小バエたちがたかってくる。どうでもよい風景だ。

 しかしだ、我々はキョロキョロして何かを探しているような動作をしているわけでもなく、一路前に向かって歩き進んでいるわけだ。そこにリキシャーとかが声をかけてくるわけだ。それに、じゃあ乗りますって言うやつ、いるか? 相当少ないと思う。つまり、日本に置き換えて考えると、渋谷を歩いている人に「ブラジャー要りませんか?」って話しかけられるようなものだよ。それで買う人、いるかもしれないけど、極めてマニアック(BGM;電気グルーヴ×スチャダラパー“聖☆おじさん”)だよ、それ。

 帰り道けっこう長いってんで、確かに体調も万全と言えない我々は、オートリキシャーに乗ることに。

 いくら? 「50!」。買った! と父。すると横からまた違うワーラー(ドライバー)が集まってきて、「じゃあこっちは40だ!」とか言い出す。だからさあ、そのやり方は汚いだろ? こっちがもう一回決めたっていうのにちょっと安い値段を提示、かよ。他人の土俵で相撲を取るな。ほんと汚いのがいっぱいいるよなあ。ダメだなあ。

 オートリキシャーに乗って悪路を帰ってくると、行きに乗ったサイクルワーラーが寄ってくる。察するに、「行きに乗ったのに、帰りも俺のに乗ってくれるんじゃないのかよう」みたいに言う。浮気は許さないらしい。

 うざったい。

 部屋に着くや、疲れて寝ることにする。10時頃、部屋に電話が来るが、名を名乗らない。なんか知らないが、チケットがどうのこうの言うので父に代わる。どうやらネパール、カトマンドゥ行きのチャーター便が取れたらしい。しかしこれも昨日モメて相当叩いてやったからであって、父お疲れさまです。

 父起き出し、旅行代理店へ。がんばってくれ。僕はBBC見ながら寝てた。

 で、18時頃起き出し、ホテルのレストランへ。またここでひともんちゃくあり(省略します)、父激怒、一人でさっさと部屋に帰ってしまった。一人で(省略したからみなさんにはわからないと思いますが)スペシャルメニューのチャーハンを食べる。朝のよりおいしい。さすがにこっちはホテルのコックが作ってるんだから当たり前だけど。

 それで、帰る途中、ホテルのロビーで新聞を読んでいると、ツアー客の日本人が集まってきた。見ていると挨拶とかされる。「ツアーですかー?」と言うと「そーですよ」とか言われて、近づいてきた女子大学生二名と少し話す。さて、片方がかわいいので少し甘えてみることにします。わたしは時々こういうずるい手を使います。

「おなかこわしちゃって、日本の薬もし持ってたらくれない?」ときいてみた。すると「あとでガイドさんにきいてみるね」と答えてくれた。部屋番号教える。116。

 そのあと、ちゃんとその子が部屋まで来てくれた。一緒にインド人の日本語ガイドがいる。症状について話すと(筆者註;これの一日前の日記でここについて書きます)、「その昨日買ったっていう薬を見せてくれますか」というので見せると、これが一番いい薬だとのこと。なんだ合ってるじゃん。ありがとうございます、ご親切に。あと君、かわいいよ。いわゆる「弱った子ナンパ」を展開したわたしは、ちゃんと名刺わたして携帯の番号を聞いておいた。日本についたらあっちからすぐ連絡しますね、と言ってた。心待ちにしてます。きゃっきゃっきゃ、成功成功。

 そしてようやく今、21時半。ようやく全部書き終えた(っていうか、ノートからテキストに起こしてるのだけど。カトマンドゥのネットカフェから)。寝ようかな。明日はネパールかあ。

 あ、さっきの子の名前聞くの忘れた……。

付け足し
 ガンガーでちゃんと死体が浮いているのを見た。自殺者と子供は焼かずに流されるんだって。むごい。だからあの浮いていたのは自殺者かなあ。自殺しなくたって、バラナシでは、富か健康かのどちらかがないと死ぬと思う。全くすごいところだと思う。呆れる。フランス人も呆れてた。

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コメント (3)

いーなー。
うらやましいなー。インドとガンガー。
わたし、こないだ神田川を下る企画で、馬場から隅田川までゴムボートで8時間かけて下ったんだけど、それでも結構感動したよ。
インドにいける側の人間になりたいよ。

投稿者: いらまちっこ | 日時: 2005年09月02日 05:27

いーなー。
うらやましいなー。インドとガンガー。
わたし、こないだ神田川を下る企画で、馬場から隅田川までゴムボートで8時間かけて下ったんだけど、それでも結構感動したよ。
インドにいける側の人間になりたいよ。

投稿者: いらまちっこ | 日時: 2005年09月02日 05:27

インドにいけるのは無職だからですよ。ダメですよねえ、ホント。

鬼怒川を下るのもよさそうですよ!

投稿者: nishio | 日時: 2005年09月03日 20:29

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