昨日のTBSの薬物報道

 昨日の夜に、TBSで若者薬物汚染の実態みたいな特番をやっていてそれを見ていました。  内容の一部を取り上げれば、たとえば繁華街のあるクラブ(渋谷asiaあたりか?)で若者女子をはじめにイケメン兄ちゃん郎党一味が、プッシャー(売り子)から「K」と呼ばれるクスリを買って、パケと呼ばれるミニジップの袋に入ったそれをストローを使って鼻腔吸入(スニッフ)をしてるようなさまが映し出されておりました。  まさか渋谷やらであの「ビタミンK」こと、ジョン・C・リリーが愛して止まなかったケタミンが売られているとは……。ちなみにケタミンは獣麻酔薬の商標「ケタラール」として存在はしていますが、一般に流出すること、しかもパウダーの形状で出回るとは考えにくいと言っていいはず。誰が持ち込んでるんだ? そしてそもそもケタミンって何なんだ? なぜケタミンなんだ? と思った方も多いはず。  言いたいことはいっぱいあります。まずなぜケタミンなのか。ドラッグにまつわるNPOのサイトDanceSafe.orgより引用して考えましょう。
・At lower doses it has a mild, dreamy feeling similar to nitrous oxide. →少ない量で使うと、亜酸化窒素を吸い込んだときのようなマイルドな夢心地に ・Higher doses produce a hallucinogenic (trippy) effect, and may cause the user to feel very far away from their body →高容量を摂取すると幻覚的なトリップを経験し、そして自分の体が体から離れてしまっているように感じさせる ・While in a K-hole it is very difficult to move. →ケタミントリップの中にいるときは、動くことすら難しい
 このケタミン、獣用オンリーの乖離麻酔薬になったのも、主作用のほかにこのような作用が人間には起こるからでした。  でもTBSの番組はケタミン、おっと「K」を摂取して踊る若者たちのダーク・グラフィティ、というように取り扱っていたんですね。おい、人間ってケタミン入れたら動けなくなっちゃうし、そういう薬なんですが。納得が行かない報道内容でした。  またいずれ書きますが、ケタミンはNMDAレセプターに神経毒性を与えるなどのことによって、NDE(臨死状態)を経験させるような薬。踊ってる場合か。全員大阪行け! USJの興奮に巻き込まれてこい! バーカ! ああ、いちいちNMDAレセプターまわりの機序も紹介しようと思ったけど、無意味かもしれないと思えてきたのでヤメます!  あーあ、素人かつ勉強不足のバカばっかりでテレビは最低! そしてイルカと交信しようとしケタミンを「ビタミンK」と呼び自己投与を続けた、ある意味行き過ぎの特級基地外、ジョン・C・リリー博士最高! --- ケタミンとNMDA、ジョン・C・リリー博士については、わたしも敬愛してやまない麻生結氏の手がける冊子『オルタードディメンション』第4号に「Kの誘惑」として詳しく論ぜられています。

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