右メニューに紹介しています、『ニッポン問題 M2:2』の紹介とオススメです。まさにいまさらながら、ですが。ぜひぜひ右メニュー画像をクリックして、アマゾンからご購入くださるとうれしいです。そのきっかけになればと、以前「諸君!」に寄稿した書評を掲載してみます。このタイミングにぜひ。
諸君!『ニッポン問題。M2:2』書評月刊『サイゾー』に好評連載中の宮台真司と宮崎哲弥(誌上では”M2”と称する)の対談を、リフォーカスし、一冊にまとめたのが本書である。
「9.11」事件以降の対談をまとめた本書は、世界が混乱することで逆に見えてくる”裸の日本のありさま”を、決して曖昧にすることなく分析し、問題提起し、時にそれを解決するスキームを提示している。これは単なる時局論ではない。未来を見据えた思考のパッケージなのだ。
この企画には、「リベラリストの宮台とコミュニタリアンの宮崎の意見が合うはずがない」という批判がつきまとってきた。漫然とページをめくる読者は、あるいはそのような感想を持つかもしれない。しかし、宮崎は「まえがき」でこのことにふれ、「リベラリズムとコミュニタリアリズムは両立可能であり、相補的であり、共闘しなければならない」と述べている。
本書の要求するもの、それは知力である。”M2”の知識の及ぶ範囲はあまりにも広い。よくよく対話の流れを味わい、いきいきとしたダイアローグを眺めて欲しい。
幅広い事象を扱った本書は、ときに散漫に見えるかもしれない。だが、注意深く読むなら、どのページからも、著者たちの一貫した立場が見えてくるだろう。北朝鮮から村上春樹まで、その背後にみえる日本は、いずれも同じ日本である。こうした前提に立つ対論は、この二人以外には求め難い。
一書にまとめるにあたって、読者の足掛かりになるよう、注釈や索引を充実させた。連載で読み取りにくかった部分を、リーダーフレンドリーに再構成してある。連載時に興味の持てなかった読者にも、”M2”へのリトライをお勧めしたい。
本書の下に埋まっているもの、それは”知の濃縮ウラン”である!処理する/しないも、処理できる/できないも――読者次第である。(構成者・西尾祐飛)
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