そのウチにハナシがエキサイトしてきて、オランダ人の片割れが「オレはオランダでオランダ人の先生に<沖縄空手>を4年習った。しかも7段」とか言い出して、沖縄空手の紋章まで紙ナプキンに書き出して、(ていうか沖縄空手って何だよ!そんなのあるのかよ!)ヤバい、ケンカになる!とか思って「お腹が痛い」とか空気を変えると、コーラの消費量世界1位のメキシコから来たメキシコ人が「コーラを飲め。コーラを飲めば治る。コーラは万能薬だ」とか相当本気で言い出して大量のコーラを飲まされそうになって焦る。 しかも良く見たらオランダ人2人組はお揃いのバックパックを背負ってお揃いのズボンを履いていて、何気にゲイカップルだと気づいてムダにドギマギする。 その後、その安食堂のトイレに入ると、内側に引く扉なのに内側に取っ手は付いてなくて、閉じ込められた状態になったり、ウエイトレスさんに食事の代金を手渡して、なかなかお釣りがかえってこないな。とか思っていたらキャッシャーのヒトはアタマをぐりんぐりん回して寝てたりする。適当過ぎます。ペルー。 午後は、馬に乗ってパカパカ遺跡巡り。馬、超怖えー。とか超へっぴり腰で15分も乗っていると、いつしか私は騎手と言う職業を選ぶべきだったのでは無いか。と錯覚をする程に上手く乗れるようになる。当然、馬に情が沸いてくる。 「お前は本当にカワイイなぁー」「ウチのコが一番!」「あっ上り坂だ。頑張れー。よーし良く頑張ったね。偉いぞー」とかムツゴロウ全開で馬に話しかけながらタテガミの横の、柔らかい皮膚を撫で続ける。ナデナデナデナデ。 5人パーティーの遺跡散策。リーダーの馬が先頭を闊歩する。あんまりしつこくナデナデと溺愛していたら、ウチのコが勢いづいて先頭にしゃしゃり出ようとする。でもいざ先頭に立つと、周りとかキョロキョロしちゃって超落ち着きが無くなって、馬のクセの挙動不審気味。そんな不安になるなら先頭に行こうとするなよ!しかもムダに調子乗ってやけに好戦的になって馬を噛んだり蹴ったりし出す。それでも「ウチのコは本当にバカなんだからー」とかナデナデしていたら他の参加者に「そういう時は叱らないとダメ」とか注意を受ける。 私は多分、自分の子供が生まれたら超溺愛して、超過保護の親になるんだろうなぁ。気をつけなくちゃ!乗馬で子育てのノウハウを学ぶ。 下馬して遺跡をテキテク歩いていると雨が降ってきて、しばらくすると雨は大粒の白いヒョウに変わる。慌てて遺跡の大きな岩の下で雨宿り。遅れて鼻のアタマに土をつけたハダシの土産物売りの少女も飛び込んで来る。 空から降ってくる沢山の大きな白い白い球体は地表にぶつかって再度、空中へ飛び上がる!ぶつかっては飛び上がる。ぶつかっては飛び上がる。跳ねる。跳ねるよ。ああ、ソレはソレはまるで白い妖精のダンス!ステージが終わるまで二人して「寒いね」なんてくっつく。 乗馬後、街の小高い丘の上に建つ、街を包み込むような、街を全て受け入れるような、両手を大きく広げたイエス像と一緒に街を見下ろす。 時は夕刻。街中にヒトツヒトツ増えてゆくやまぶき色の灯りに祈りを捧げて歌を歌う。折りしも期日は12月22日、クリスマスイヴイヴイヴ! メリークリスマスメリークリスマス。旅の全てに、感謝。そして全てのヒトが平等にシアワセになりますように! メリークリスマス!メリークリスマス!!メリークリスマス!!!
